あいさつ回りは重要事項
転職する際には社内の人間だけではなく、今までお世話になった取引先の関係者にもきちんと挨拶をしなければいけません。
管理職であれば、他部門の方とも今までやりとりがあったはずですから、きちんと挨拶をすべきです。
特に営業部門であれば、後任者と一緒に挨拶をするのがのぞましいですね。
その時に気をつけないといけないのが、今までの感謝の気持ちを述べることです。
会社に不満があっての退職であっても、何があっても会社に対する恨みごとは言ってはいけません。
そのことで株を下げるのはあなた自身ですよ。
どんなに嫌なのことがあって辞めるときも、
どんなに嫌いな人がいてやめるとしても、それは絶対に言ってはいけません。
残された人としては何も反論ができなくなるわけですから、言ってはいけません。
それに、もう辞めてしまうのですから、
嫌な人と顔をあわせることもなくなるのでこだわる必要なんてもともとないのです。
退職の日に今までお世話になった旨を書いて関係者にBCCで送るのがパターンとなっているような会社も多いので。
過なく過ごせたことに感謝して退職日にメールを送っていやなことは全て忘れましょう。
もちろん、引継ぎについてもきちんとおこなわなければなりません。
たつ鳥後をにごさずという言葉もあるように、やりっぱなしというのが一番いけません。
残されたほうは、本当に困ってしまいます。
知の蓄積というのはなかなか引き継げるものではないのですが、
顧客に関する情報などは自分だけで持っておかず引き継げるようにしましょう。
特に名刺などは、名刺ファイルなどを渡すようにすればそれでOKだとは思わないこと。
管理職としてのつきあいですから、会社としての付き合いといえます。
自分の得た情報はあくまで会社の看板を背負って得ることができたものですから、
必ず会社に残しておく必要があります。
機密事項は持ち出さないこと
次の仕事のために個人的に持っておきたい資料などもあるかもしれませんが、それをしては絶対にいけません。
管理職が持っている情報は会社の機密事項であることがほとんどです。
ですから、自分では機密情報という認識がなかったとしても、
それは会社の大切な情報であり、持ち出すことは厳禁です。
機密情報の流出については、情報がプログラム化されることによって、
非常に簡単におこなえるようになってしまいました。
昔は膨大な量のファイルを持ち出すことは不可能でしたし、
その文書や画像がなくなっていただけで一発でばれます。
でも、データ化された情報というのは、CSBメモリやCDRなどで簡単に持ち出せてしまいます。
持って行きたいという気持ちにかられることはあるかもしれませんが、
それは頭の中にとどめるだけにしておきましょう。
自分の知っている情報については常日ごろからメモしておいて整理しておくと、
引継ぎのときもスムーズにすみますから、マニュアル化できるものに関しては、
マニュアルを作っておくのもいいでしょう。
退職が本決まりになってしまってからであってもうそう遅くはないと思いますよ。