「100社書類を送っても面接にいたらない」なんてことも
今、大学の新卒者の就職難が問題になっています。
「100社受けても受からない」とよく言われています。
しかし、中高年の場合はさらに厳しい状況です。
ヘッドハントされた場合などは例外ですが、リストラや何かの事情で
転職を余儀なくされる場合は相当な覚悟が必要です。
今は法律で企業の中途採用に年齢制限を設けてはいけないことになっています。
まず、ここでややこしいことになります。
ハローワークで親切な担当者にあたると、応募しようとする企業の
これまでの採用状況等を教えてくれるので、ある程度はわかります。
はっきりと、ここは若い人しか採っていないと教えてくれる場合もあります。
しかし、担当者によっては事務的に進めるだけの人もいるので、
実はその企業がどういう年齢層を求めているのか、わからないまま応募してしまいます。
そして、書類選考ですが、これは普通にやっていてはまず、落とされると思っていたほうがよいでしょう。
さきほど「100社受けても受からない」と書きましたが、中高年の場合は、
「100社書類を送っても面接にいたらない」というのが現状です。
あとは、転職サイトを活用するのも手ですが、これも、大抵は年齢制限は
「年齢不問」となっていますが、実情は違うのは言うまでもありません。
こちらは、一度、ネット上で経歴書等を作っておけば、それを送信するだけでいいので、
応募は簡単ですが、まず、面接にはいたらないでしょう。
筆者の周囲にもたくさん転職経験者がいますが、その人たちの状況から推測すると
年齢ではだいたい40歳をめどにしている企業が多いように思えます。
自分をうまくアピールすることが大切
では、どうすればよいのか。
まず、応募書類を徹底的に工夫して作ることが第一歩でしょう。
企業側の担当者からすれば、多数の応募書類に目を通さなければなりません。
大抵は年齢を見ただけでゴミ箱いきでしょう。
そこで、担当者が思わず目を止めるような履歴書、職務経歴書などを工夫しましょう。
そして、自分のキャリアは細かいことでも書き込むことです。
この人に会ってみたい、そう思わせることが必要です。
次にうまくいって面接にいたったとしましょう。
そこでは、自分に何ができるのか、何が他の人より抜きん出ているのか、
イヤミにならないようにアピールしましょう。
あまり、ガツガツしている態度望むのはNGです。
また、転職コンサルタントを使うのもひとつの方法ですが、
彼らはこちらがよほどこちらのキャリアが良くないと、まともには相手にしてくれません。
たとえば、大企業で要職についていたとか、何か特別な資格を持っているとかではないと、
一度、面接に呼ばれたきりで、あとはほったらかしにされるのがほとんどです。
今、特別な資格と書きましたが、転職時期を利用して、資格を取るのも有利になるでしょう。
ただ、その場合、実務経験がほとんどないということになりますが、
少なくとも履歴書には書けますし、有資格者が転職に有利なのは言うまでもありません。