ワークライフバランスの充実のため、キャリアアップのため・・・
人が転職に求めることはさまざまです。
理想の働き方、生活を得るためには、適切なタイミングで転職に踏み切ることもときには必要です。
それは、社内の人員を束ねる立場の管理職においても同じことです。
ただ、管理職の方が転職する際には、ご自身が抜けたあとにうまく会社が回っていくように、
さまざまな場面で気を配ることが大切です。
ここでは、管理職の転職の心得とは何かを考えてみたいと思います。
人材育成を行うこと
管理職が転職するときに心得ておくこととして、
まずは社内の人材育成を積極的に行っておくことが求められます。
何人か、もしくはいくつかの部署を束ねる管理職の方が抜けたとしても、それぞれが自立して
動けるメンバーがそろっていれば、会社や部署が立ちいかなくなることは、まずありません。
しっかりとメンバーを育成しておきたいものです。
引き継ぎ業務は入念に行うこと
次に、後任となる方への引き継ぎはしっかりしておくこと。
仕事内容を引き継ぐことだけでなく、取引先など外部の方との顔つなぎを
しっかりしてあげることも大切です。
引き継ぎがしっかりしておらず、外部の方に面倒をかけてしまっては
会社に大きな損失を与えることになってしまいます。
そんなことのないように、丁寧に引き継ぎを行いましょう。
また、外部だけでなく、社内での顔つなぎも大切です。
部下との橋渡しがうまくいくようにコミュニケーションや
社内の関係部署との顔つなぎをきちんとしておくことも大切です。
必要に応じて、ご自身がふだん送っているメールをすべて見られるようにしておいたり、
何気ない書類についても目に触れるようにしておくことで、
引き継ぎ後の業務がスムーズに進むかもしれません。
ご自身が抜けたあとに後任の方が困らないように、
十分に時間をとって引き継ぎを行うようにしましょう。
情報の整理をすること
そして、自分の持っている情報をしっかりと開示し、
必要な書類や引き継ぎ書などに関してもきちんとまとめておくこと。
自分がつくったものは理解しやすいのは誰でも同じことですが、他人が見ても理解しやすいように
十分に工夫して、一目でわかるようにまとめ、整理をしておくのが大切です。
名刺のファイリングや、重要な書類のフォルダわけなどに関しても、
わかりやすいようにまとめておくのが親切なやりかたといえるでしょう。
また、管理職の場合は社内の人事や取引先への通知などについて、
十分に時間をとって調整し、周知することが必要となる場合があります。
そのため、転職を決め、実際に退職時期を決めるのは周囲と十分に相談することをおすすめします。
まわりにとっても人事異動など動きがとりやすいように、十分に時間をとって引き継ぎを進め、
時間をかけて周知し、スムーズに転職を行うのがスマートな転職のための心得です。
立つ鳥あとを濁さずといいますが、退職する会社へも礼儀をつくして、
スマートに退職するのが管理職としては大切なことといえるでしょう。